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【改革開放40周年40人】フィリップス:何か貢献を、の気持ちから40年

2018年 11月 28日16:11 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 数十年来、フィリップス氏は湖南と北京で統合失調症嘉禎の研究に従事すると同時に、国際臨床流行病発展センターの国内代表として、中国に臨床流行病学センターを創立した。その後2010年からは上海に移り、上海交通大学医学精神衛生センターで仕事と研究をしている。

 中国の変化についてフィリップス氏は、「1985年に来た時は、中国では精神衛生の研究がまだ重視されていませんでした。研究水準も低く、研究費用も少なく、そして精神科は神経科の所属学科に過ぎず、関連する授業もありませんでした。1994年以降、精神科はようやく独立した学科になったんです」、としみじみ語った。そして当時、医学部の卒業生で精神科に行きたい学生はおらず、精神科に配属されてもできるだけ早くほかの診療科に移ろうとして、残りたい人はいなかった、と述べた。

 しかし、ここ数年間でこういう状況は変わってきた、とフィリップス氏は言う。「2009年の医療改革以来、精神の問題が次第に注目を浴びるようになりました。精神科は病院では外科や内科などとは比べものにはなりませんが、その差はだんだん縮まっています。現在、精神科の医者になりたい人も多くなっています」、と語った。

 上海に来てから、フィリップス氏は中国での地域による精神衛生の発展の差を感じるようになった。「中国で最も発達している都市の一つとして、上海のメンタルヘルスの発展は中国の最前列にあります。精神衛生の面で上海は、最も集中的な管理力と国際化力を持ち、住民一人当たりの精神科医の数も、中国の大部分の地域より多いです」、と指摘した。そのため、彼の現在の仕事の一つとして、貧困地域における精神衛生予防システムの構築がある。フィリップス氏は「上海経験」を各地に広げていきたい、と考えている。